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【独学合格】パーソナルカラリスト検定2級の対策方法を徹底解説

独学でパーソナルカラリスト検定2級を受験しようと頑張っている方へ。重点的に勉強しなければならないポイントなどを解説・説明致します。効率よく覚えるところを絞って覚えるパーソナルカラリスト検定の勉強方法。 パーソナルカラリスト検定2級公式テキストの読み取り方【パーソナルカラリスト検定2級】検定のテキストを見ながら、細かい解説として見て頂ければと思います。

監修:清水 充子

【取得資格】

パーソナルカラリスト1級認定講師/トータルカラリスト1級認定講師/色彩診断士/『カラースペース・ワム』パーソナルカラリストスペシャリストコース卒業/日本フラワーデザイナー協会1級(NFD)認定講師/プリザーブドフラワーデザイナー プリザーブドフラワー芸術協会(P.A.A.)1級認定講師/検定指導員

パーソナルカラリスト検定2級と3級の違い

3級は日本の色について学びましたが、2級では世界の歴史、色を学びます。
世界の色は日本の色に比べてなぜ鮮やかなのか疑問に思ったことはありませんか?
2級を学べばその謎が解けます。楽しく勉強を始めましょう。

2級は3級を取得していなくても受けられますが、2級の出題範囲には、3級も含まれていますので、私は3級からの受験をお勧めします。2級からの受験をお考えの方は3級の教科書の見直しをしてのぞみましょう。

何の検定でも同じですが3級よりは2級、2級よりは1級ですよね。
スキルアップして、プロに近づいていくのは醍醐味がありますし、クライアントからの評価にも繋がります。名刺裏にもしっかり追加記入できますので頑張りましょう。

パーソナルカラリスト検定2級に合格するためにするべきこと

試験は範囲全体を満遍なく出題されますし、どこも5問程度でどこが一番ということはできませんが、
2章の「色の知覚効果」と「基本的な配色テクニック」は問題の宝庫ですし、間違えやすい箇所ではあるのでしっかり勉強しましょう。意外と加齢による見え方の変化なども出題されています。これから先の自分にも関係のある事柄なので知識として覚えておいても損はないところなので覚えておきましょう。

2級になると2Yと14Vのアンダートーンがそれぞれ色調で2つに分かれます。アンダートーン配色をする際に重要なポイントとなるのでしっかり覚えましょう。

「色料の3原色」と「色光の3原色」はしっかり覚えましょう。
色名とCUS®色相環で考えた時の色番号を覚えましょう。1級2次問題にも問われる大切な色です。
 
3種類の混色についてもしっかり覚えましょう。色料の混色は実際にカラーフイルムを重ねてみる実験をすると確かめられます。色光も小さい懐中電灯にフイルムを貼って3色の光を重ねてみると本当に白い光になるので感動ものですよ。

受験当日

時間はたっぷりあります。
判らない問題があったら、わかるところからやるのも手ですが、マークシートの塗りつぶしがずれないように気を付けましょう。
2級も70%できれば大体合格できます。
80問のうち56問、つまり24問くらいは間違えても大丈夫だと思って落ち着いて望みましょう。
最低2回、時間があれば3回見直しましょう。3回目に間違いに気付くことも、思い出すこともあります。

問題の読み間違えに注意してください。
正解を選ぶのか、間違ったものを選ぶのかなど、つまらないところでミスの無いよう確認しましょう。
ぎりぎりまであきらめず、頑張ってください。

勉強方法

勉強の仕方は3級同様2通り。
暗記が得意の方は、本を隅から隅まで読む方法。暗記はいまいちという方は、協会から過去問を購入するか、書店で問題集を購入して何度でもやる方法をお勧めします。

私は、出来た問題は省いて、出来なかった問題を、また本で確認してまた解いて、最後は全部解けるようにしていきました。

過去問を解くのは出題の傾向と勉強の方法を知るのに有効です。書店の問題集やネットで購入、協会で過去問題集の問い合わせもできます。

パーソナルカラリスト検定2級対策1章

1.染料・染色と顔料

まずはp4の下の染料と顔料の種類について確認しましょう。
なぜなら、私が受験した時に、ここの穴埋め問題が出題されたからです。染料と顔料の違いを理解してそれぞれの色にどんな名前の色があるのか確認しておきましょう。

因みにファンデーションやフェィスパウダーは無機顔料です。無機顔料は天然の鉱物や金属の化学反応によって得られる酸化物から作られる顔料で、有機顔料は石油などから合成した顔料です。顔料は水に解けないということが実感としてわかると思います。

合成染料の登場は色の世界では重大事件です。
19C・パーキン・葵・モーブ・紫・赤紫・フクシン・マゼンタ・茜・アリザリンなど、キーワードの前後の説明込みで、しっかり覚えましょう。

染色の方法順序などは、方法と利点・欠点をおさえましょう。
洗濯表示に納得がいく気がしますね。

ヨーロッパの色の歴史

日本と決定的にな違いは、宗教です。キリスト教色の強いヨーロッパでは、神様の存在は絶対で、ギリシャでは紀元前よりプラトンが「色を混色することは、神への冒涜だ」と言ったことから、染料は混ぜずに欲しい色の物を探すことで、沢山の染料が混ぜられず彩度の高いまま使われていたのです。

また、気候が寒冷だったため、寒さに弱い草木は生息できず、広大な大地に天然の豊富な鉱物や貝殻、虫などから採取した色を主に使っていました。鉱物は水に解けないので、薄まることもなく発色も良いものになりました。

歴史の問題はかなりの頻度で出題されます。全体の文化の流れと使われた色の関係を結びつけておきましょう。

中世のイスタンブールの聖ソフイア寺院は、たまたま先日トムハンクスの映画「インフェルノ」を見ていたらいきなり出てきて、一人で「知ってる!聖ソフイア寺院!!」と大喜びしていたのですが、教会の中のモザイクやステンドグラスの絵柄は、当時、字が読めないキリスト教徒にも聖書物語のお話の場面が分かるように沢山描かれていたわけです。

12Cのゴシック建築は、交差リブヴォールトという天井の補強材が入り、大きい教会では屋外にフライングバットレスという斜めの建物の支えができることにより、中の柱が少なく窓が大きく作られてそこに美しいステンドガラスが入れられるようになりました。その絵柄もまたお話の場面だったりするわけです。外からの透過光を通した教会内は本当に神々しくまさに神様に包まれたような雰囲気です。

14Cから16Cのルネサンスは再生の時代
つまり宗教中心の考え方から人間中心の考え方になり、自然に目を向けるようになります。
絵の描き方も色々と変化して、遠近法が進化します。
2人の画家による遠近法の違いや特徴を覚えましょう。

時代の流れを見ていると、人間は以前のやり方を乗り越えて違う文化が次々生まれてくるのが分かります。私は歴史を覚えるのが苦手ですが、何か変化のあるときには必ず歴史的事柄がきっかけだったりしますし、歴史を知ると観光もより楽しめますよね。
いつの時代も色が出ているところはしっかり覚えましょう。
良く出題されています。色を見て建築物の時代が解るなんてかっこいいですよね。

基本色彩語というのは世界で共通して昔から11種類あるってよく考えると不思議ですよね。日本では、天皇陛下が黄櫨染、皇太子が黄丹を着用されますが、この2つはいずれも派生カテゴリーの色で、一国のトップが派生カテゴリーの色を着る国は珍しいようですよ。

パーソナルカラリスト検定2級対策2章

混色

やるべき事の欄に記入しましたが2つの3原色と3つの混色方法を良く覚えましょう。3つの混色方法は私達の身近な生活に使われています。スマホの画像とそれを印刷した時との色の違いはなぜかが分かりますね。

照明と色

夜間屋外で、あるいは室内で色を見るために照明は必要です。
どんな場面でどんな照明が適しているのかを確認しましょう。意外と出題されています。

色温度は産業革命時に鉄の溶解度を知るために開発された、光源の色で温度を測るシステムです。理解するのが難しいところですが、温度が上がると光は赤から黄、白、青白い色へと変化していくという事を覚えておきましょう。

色温度の単位Kケルビンは車のライトの電球色に使われています。因みに青白い色は視認性が悪いので車検に通りません。

パーソナルカラー診断をするためには、どのような環境を整えればよいのか抑えておきましょう。演色性の高い電球は自然光に近い色を見せてくれます。北窓昼光は、時間が経過しても比較的一定の光の強さが望めるので理想とされます。

色の知覚効果

ここでは私達の脳の働きによる見え方の変化についてのお話です。
もちろん個人差が有って、見え方も様々です。
毎年、ベンハムトップを回してみますが、生徒さんの見える色は様々です。見えないという人もいますし、私は紫がかったピンクが見えるのですが、赤が見えるという人もいます。
イギリスの玩具製造業者さんが作ったらしいですが、いつも隣の人と同じように色を見ているとも限らないことが分かります。

どれも、問題になる可能性があります。取り間違えないようにしましょう。

視認性は明度差が大きいほど、誘目性は彩度が高い暖色系ほど高くなります。視認性は遠くで見ても何が書いてあるのか解ること、例えば踏切や危険の「危」の標識のように。
誘目性は遠くから見ても、暗い雨の日でも郵便ポストや赤信号があるのが見えるというようなことを意味します。

基本的な配色テクニック

ここも問題になるものばかりです。
①、②の表題の言葉と配色方法をセットで覚えましょう。
例えばバランス、均衡には「シンメトリー」と「アシンメトリー」があると言うように覚えましょう。

一番解りにくいのは「ナチュラルハーモニー」と「コンプレックスハーモニー」のようです。色相環で黄色に近いのはどちらか、色調図で明度が高いのはどちらの色調か、しっかり確認してみましょう。

パーソナルカラリスト検定2級対策3章

CUS®表色系における配色調和とアンダートーン

3級で覚えたアンダートーンと変わったところは、ブルーアンダートーンで覚えた2Yとイエローアンダートーンだったはずの14Vだけです。いろいろ書いてありますが、他はそのままなので2つだけしっかり覚えましょう。

pl・cl・btの高明度の色調は2Yも14Vも両方ブルーアンダートーン。
vvは2Yがブルーアンダートーンでそれ以外の色調はイエローアンダートーンだということだけ覚えましょう。

配色の問題で気をつけることは「明度が共通」なのはどの色調なのか「彩度が同じ色調」はどこを見ればいいのか、コントラストが強い配色とはどういうことを指すのかを理解することです。
配色の説明を読んで良く確認しましょう。
明度が共通なのは横に並んでいる色調、彩度が共通なのは盾に並んでいる色調ですね。

パーソナルカラリスト検定2級対策4章

ファッション概論

衣服の繊維や素材、織物と編み物の種類を覚えます。
テキスタイルは、糸の本数が増えると光沢が増し、高級な生地に仕上がるわけですね。

ファッションとイメージワード

3級で覚えたイメージワードを掘り下げた説明です。知り合いの方に当てはめてみたりすると覚えやすいかもしれませんね。
それぞれのシーズンにお似合いのイメージは以下の通りです。

サマー【エレガント、クラシック、ロマンティック、
                    シンプル】
ウインター【ドラマティック、フォ―マル、モダン、
                    ダンディ】
スプリング【プリティ、アクティブ、キュート、
                   カジュアル】
オータム【ナチュラル、シック、ゴージャス、スポーティ】

ディスプレイと色彩

ディスプレイの役割と目的に合わせた基本的な構成法と色の活かし方を覚えましょう。
店舗だけではなく家の飾りつけにも生かせますね。

パーソナルカラリスト検定2級対策4章

パーソナルカラーとスタイリング

3級で覚えたより細かいスタイリングを覚えましょう。男性のスタイリングも参考になると思います。

ブライダルと色彩

特別な日の装いを覚えましょう。ウエデイングプランナー希望の方やメイクアップアーティスト、美容師関連の方には、大切な知識だと思います。実際に式場にお勤めのカラリストさんにお話を伺いましたが、お客様のご希望が最優先なので、知識があれば、万が一お客様が選ばれたドレスなどがあまり似合わないものだったりしたときに、ブーケや小物類,髪型などで調整のアドバイスをすることが出来るとおっしゃっていました。

終わりに

色が使われていない世界はほぼ無いので、配色を学ぶ事はどこにいても役に立つ知識だと思います。
学習の目的はいろいろあると思いますが、色が使えこなせるという事は、生活全般が豊かになり、明るく過ごせると思うのです。これからの生活にぜひ楽しんで活用してみてください。