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【独学合格】パーソナルカラリスト検定3級の対策方法を徹底解説

まだまだと思っていたのに意外とあっという間に試験って近づいてしまって焦りますよね。 

どこをどの様に勉強すればいいのかポイントを押さえぎりぎりまで頑張りましょう!

監修:清水 充子

【取得資格】

パーソナルカラリスト1級認定講師/トータルカラリスト1級認定講師/色彩診断士/『カラースペース・ワム』パーソナルカラリストスペシャリストコース卒業/日本フラワーデザイナー協会1級(NFD)認定講師/プリザーブドフラワーデザイナー プリザーブドフラワー芸術協会(P.A.A.)1級認定講師/検定指導員

パーソナルカラリスト検定とは

今、とても身近になったパーソナルカラー。
色の配色だけ勉強するのかと思ったら、意外と範囲は広く真面目に色について勉強します。
3級では、日本で使われてきた色とその歴史的背景(社会)、色の見える仕組みや見え方(理科)を踏まえたうえで、配色調和について勉強します。
配色の仕方を覚えて、生活全般に彩りを上手に取り入れてみて下さい。
もちろん検定にも合格しましょう。
日程とお申し込みは、公益社団法人 日本カラリスト協会のホームぺージをご覧ください。

一般社団法人日本カラリスト協会 パーソナルカラリスト検定の受付サイトはこちら

パーソナルカラリスト検定3級で絶対に覚えるべきこと

パーソナルカラーの軸は配色です。
そのためには『色相環』『色調図』『アンダートーン』は欠かせません。

まずは、『色相環』の色の配置、色の番号と記号を覚えましょう。
CUS®の色相環は2組の補色を縦横につなぐ形でなりたっています。2組の補色は1級まで使います。しかっり覚えましょう。

2つを覚えた上でアンダートーンの色を覚えましょう。
アンダートーンはベースカラーのこと。いわゆるイエベ、ブルべの色の番号ですが、色相環の24色が2つに分かれています。
両方は無理!なら片方だけ確実に覚えましょう。
それ以外は反対のベースだと思えばOKです。

この3つはすらすらと書けるようにして問題用紙に記入してミスなく落ち着いて問題を解きましょう。
※注意 解答用紙には記入は厳禁です。

色の三属性と対比現象は過去に出題確率が高い章です。感情効果と共に覚えましょう。
有彩色と無彩色の違いも理解しておきましょう。

基本的な配色テクニック
グラデーション・アクセント・コントラストの種類と意味、説明の表現を統一と変化に着目して覚えましょう。

歴史の問題もたびたび出題されます。
直前にはもう一度本を読みなおしましょう。

色名と色の解説が結びつくようにしておきましょう。
テストには「色」は一切ありません。名前とその色の説明が結びつける問題が出題されます。
名前を見てどんな色かわからないものを重点的に覚えましょう。

パーソナルカラリスト検定に合格するためのポイント

受験当日

時間はたっぷりあります。
判らない問題があったら、わかるところからやるのも手ですが、マークシートの塗りつぶしがずれないように気を付けましょう。
3級は70%できれば大体合格できます。
70問のうち49問つまり21問くらいは間違えても大丈夫だと思って落ち着いて望みましょう。
最低2回、時間があれば3回見直しましょう。

問題の読み間違えに注意してください。
正解を選ぶのか、間違ったものを選ぶのかなど、つまらないところでミスの無いよう確認しましょう。
ぎりぎりまであきらめず、頑張ってください。

勉強方法

勉強の仕方は2通り。
暗記が得意の方は、本を隅から隅まで読む方法。暗記はいまいちという方は、協会から過去問を購入するか、書店で問題集を購入して何度でもやる方法をお勧めします。

私は、出来た問題は省いて、出来なかった問題を、また本で確認してまた解いて、最後は全部解けるようにしていきました。

過去問を解くのは出題の傾向と勉強の方法を知るのに有効です。書店の問題集やネットで購入、協会で過去問題集のといあわせもできます。

パーソナルカラリスト検定対策①色

色の種類

大昔、大陸は繋がっていて、それがいつしか大陸から日本は離れていきました。
日本と大陸の間には温かい黒潮が流れています。北からの親潮が多くの植物プランクトンを運んでくれ食物連鎖でおいしいお魚が食べられると共に南からの暖かい黒潮のおかげで温暖で沢山の色を持つ植物が生育することができます。その沢山の植物が色のもとになりました。周りを海に囲まれ親潮・黒潮海流に伴う風の影響で四季がはっきりしているので四季それぞれの草木を育み色のもとになりました。

それに対して寒いヨーロッパでは、寒さに耐えられない植物は生きられません。
なので、赤や黄色が鮮やかな日本の紅葉は人気があるのです。(四季には太陽と地球の動きにも関係はあります。興味が出たら詳しく勉強してくださいね。)

沢山の色が教科書にあります。名前で何色に属しているのか、まず覚えましょう。
名前を読んで想像がつく色とそうでない色がありますね。想像がつかない色を名前の説明と結び付けられるようにしましょう。名前とその色の解説を結び付けておいてください。
例えば「ほとばしり落ちる滝の飛沫、薄い水色、水縹」という具合です。
また衣食住の生活の中では、どのような色を選べば効果的なのか、色相、明度、彩度を意識して押さえておきましょう。

色の仕組み

色を私たちはどのように見ているのか、色の名前の種類(物体色・光源色等)や、ニュートンの実験について。光源の特性、目の仕組みなどもよく出題されます。虹の色の順番、長波長の色、短波長の色は何色なのかも押さえておきましょう。
3級の問題は基礎です。2級の問題に出題されたりしますのでしかっり覚えましょう。

【間違えやすいところ】
ニュートンの実験に使われた三角柱はプリズムで、分光された光はスペクトルです。
反対にならないように気を付けましょう。

CUS®表色系

配色について、色相と色調の配色を3種類ずつ覚えましょう。

【間違えやすいところ】
1.段々と問題を解くうち、色相と色調がどっちがどっちなのかわからなくなるようです。

色相は数字と色の名前の組み合わせ(例 9GB....9は色の位置、GBはグリーンブルーの頭文字です)
色調はローマ字だけ(pl・・優しい意味の英語paleの記号)と高校生には教えています。


2.類系色相配色はキーカラーを含めた90度で3つのパターン(配色範囲はキーカラーの前2色と後ろ2色)がありますが、反対色相配色は補色を挟んだ両側の3色の90度で配色します。配色範囲を間違えないようにしましょう。

3.色調配色3種類について明度と彩度を意識して覚えましょう。
ポイントは、明度と彩度の意識。
「明度が同じ」は横に並んでいる色調、「彩度が共通」なのは縦ラインを見ることと覚えてください。「反対」は明度か彩度が反対(高い⇔低い)になっているものを選びます。
※隣り斜めの位置は反対色調配色にもにも類系色調配色にもなりません。
 dlは真ん中の位置にあるので、反対色調配色は作れません。

色の三属性と対比現象

対比が4種類あります。意味を理解することは重要ですが、何について問われているかは
文章表現に注目してみましょう。例えば問題で「明るい・暗い」という表現された時には「明度対比」について聞かれているのだなと当たりがつくと思います。
またどんな時に対比が起こるのかもしっかりチェックしてみてください。


中でも理解しにくいのは、色相対比だと思います。出題頻度はとても多いところです。
実際に目でみてそのように見えるのを確認してみてください。
そのように見えるのは、私たちの目が強い刺激に対して、目を守るため補色のフィルターがかけられるためです。
色相環で周りの色と中の色の位置、中の色がどちら側に動いて見えるのか確認してみてください。規則性が見て取れます。ですが問題を解くためにはここでもしっかりと色相環の色の位置を理解していることが必要です。

同化現象は、対比と反対にネットや、縞模様の時に入れられた色と同じように見える現象です。
男性の髭が濃い人が、顎が青みがかって見えたり、ストッキングをはいた肌やフアンデーションを塗った肌がきれいにみえるようなイメージです。

このような見え方の変化の現象が起こるので、異なるベース・シーズンの色を着ると、私たちの顔色は変化して見えるのです。

色の感情効果

なんとなくわかるところだと思います。
それぞれが明度や彩度で表現されているところを押さえてください。
サラッと記載されていますが、ここでのポイントは「中性色」です(暖・寒のところ)。
意味と何色が「中性色」なのか覚えてください。
1級まで使われるキーワードです。

シーズンのスプリング・サマーの方は、ソフト系、ウインター・オータムはハード系です。
また、スプリング・ウインターは華やかなイメージ、サマーとオータムは落ち着いたイメージです。感情効果とイメージワードは色選びの指針になりますね。

CUS®配色効果

ここがパーソナルカラーの核です。
しっかり覚えましょう。

前に覚えた色相配色、色調配色をした上で、さらにシーズンに合った色を選んで配色することでよりその人に合った統一感のある配色がわかります。上にも書きましたがイエローアンダートーン、ブルーアンダートーンの2種類が覚えられなければイエローか、ブルーの色1種類だけしっかり覚えましょう。片方をしっかり覚えれば、それ以外はもう一つのアンダートーンであるとわかりますよね。

パーソナルカラリスト検定対策②歴史

日本の色の歴史

日本の色はどうしてくすんだ色が多いのか疑問に思ったことはありますか?
歴史を知るとその謎が解けます。
歴史はよく出題されますので、冠位十二階の色や禁色と聴色、襲の代表的な名前を季節と結び付けておきましょう。江戸時代までよく使われていた色の流れをおさえましょう。

分かっている範囲で色についてのお話は603年から始まります。当時の日本のお手本は中国でした。陰陽五行説は、世の中の仕組みを表しています。火・木・土・金・水の5つのものが互いに影響しあって世の中は成り立っているというものです。その仕組みに方角・五臓六腑などが割り当てられ、色も振ってありました。その仕組みに感銘を受け、役人に12色の冠で階級を現したのが、冠位十二階です。色が6種類しかないのは、一つの位に同じ色の濃淡で大小2つに上下関係を表したからです。

冠位十二階の色の覚え方は、紫が最高位なのは、なかなか取れない貴重な色だったから。
その次3つは空の色の変化。青空(青、昼)→夕焼け(赤、夕方)→月(黄、夜)と覚えました。
最後の2つは髪の色。黒よりは白の方が偉い。これに冠位名を割り振って覚えてください。
私は知り合いの人の名前に結び付けて覚えました。
徳子さんが紫で、タモリ(森田一義)さんは白という感じ。

これ以後48年に渡ってこの制度は続きます。
日本の色の基本は草木染が多いので濃い色を作るためには多くの材料が必要です。
貴族がより美しい衣装を身に着けたい欲求のために、『禁色の制』が発令されます。
天皇、皇太子の色はしっかり覚えましょう。他3色、淡い色は「聴色」となることも覚えておいてください。

では、貴族がどのように色を使っていたかというとその代表的なものが十二単の「襲の色目」です。襟元や袖口に色を重ねることで、おしゃれを楽しんでいたのですね。でもあまりに欲張ってなかには総重量30キロにもなる着物を着込んで動けない方もいたようです。おしゃれも大変ですよね。因みに平安時代には日本では色を表す言葉は「赤、白、黒、青」の4種類だったそうで、緑は平安末期からなんだそうです。なので「~い」を付けて形容詞になっているのはこれだけなんだそうです。信号の色も緑なのはわかっていても今だに「青は渡れ」ですよね。「隣の芝生は青い」など緑を青で表す言葉は日本にはたくさんあります。

話はそれましたが、重ねの名前を季節と結び付けられるようにしておきましょう。

濃い色が制限された後は使える色はもっと渋くなっていきます。鎌倉時代を経て禅僧、権力者の間で「お茶」の文化が流行します。そのため「わび・さび」や「五彩」が千利休を中心に浸透します。「利休鼠」の色も何度も出題されています。チェックしておきましょう。一方統治者の信長、秀吉は金でお城を飾っているという2極化となっていました。

江戸時代には家康によって世の中が、戦のない世の中になりました。武士たちは参勤交代をするため、街道のはたご、お茶屋にお金を落とします。商人も農民も戦争に駆り出されることもなく田畑を焼かれることもなくなって、裕福になっていきます。町人の中には当時流行りの歌舞伎の衣装にあこがれをもつようになっていきます。歌舞伎役者の俳号(俳句を詠むときのペンネーム)にちなんだ色、今でいう「押し色」、定式幕(歌舞伎の舞台に使われている色)なども覚えておきましょう。

このような流れに釘を刺したのが「奢侈禁止令」です。一般市民に派手な色を使われると皇族・貴族が使えなくなり困ります。なので町民・農民は布は綿、麻、色は鼠色・茶色・藍の三色としました。
そこで日本の染物屋さんはいろいろな調合で沢山の種類の鼠色・茶色・藍色を作りました。
それが『四十八茶百鼠』です。語呂合わせが良いのでこの数で表現したようですが、実際にはもっとたくさん種類があったようです。おかげで日本人はわずかな色の違いをも見分ける目を持っているらしいですよ。

そんなこんなわけで、日本で使われる色はくすんでいるのがお判りいただけたと思います。

ヘアメイクの歴史

メイクの歴史、メイク用品の普及の仕方を理解しましょう。

パーソナルカラリスト検定対策③ファッション

ファッション概論

服飾史もよく出題されます。
2023年5月28日までクリスチャンディオール、夢のクチュリエ展が東京都現代美術館で開催中です。興味を持って勉強するために鑑賞するのもお勧めです。

全体の流れを掴んでおきましょう。
また、配色調和と基本的なテクニックは上に記載した通り、大事なポイントです。
良く読んで押さえましょう。

CHRISTIAN DIOR DESIGNER OF DREAMS

パーソナルカラリスト検定対策④パーソナルカラー

イメージ用語の基礎知識と配色事例

イメージ用語はパーソナルカラーのシーズンのイメージとして使われます。
配色事例の下のどんな配色であるかを表す表記も読んでおくとイメージがつかみやすいかと思います。その後の章のブライダル、パーソナルカラーの特徴で使われています。
シーズン別に表にして整理することをお勧めします。

パーソナルカラーの特徴

ブライダルも含め、人の特徴、イメージ用語やお似合いの物や色と色調、配色などを表にまとめてポイントと違いを理解すると良いでしょう。

最後に

パーソナルカラリスト検定は、お仕事に活かすことも出来ますが、配色は衣服だけはなく、メイク、インテリアなど日常的にも広く使える知識となります。
もちろん合格したほうが良いに決まっていますが落ちてしまったとしても損になる勉強ではないと思います。
結局受験をするのは、ご自身なので勉強はしなければ合格できませんが、興味を持って読み物として繰り返し読んでみてください。
2級からの受験もできますが、3級からの出題もたまに有りますので私は3級からの勉強をお勧めします。
勉強を楽しんでくださいね。