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パーソナルカラーと対比現象と同化現象の関係

使う色によって見え方に違いが出る・・

それが『似合う色』のキーワード。似合う色を使って第一印象に自信をつけましょう。

『似合う』ということはどういう事でしょうか?

2色以上合わせる事を配色と言いますが、色を合わせることにより、その色同士が影響をしあって、本来の色と違う色に見える事があります。

主な現象は対比現象と同化現象。
それぞれの現象によって、生き生きとした表情に見えたり、貴方を魅力的に見えたらそれが『似合っている色』という事になります。

対比現象

左右のグレーの中の黒丸、黒の中のグレーの丸は背景と丸の色が入れ替わっただけですが、グレーの中の黒丸はより暗く、黒の中のグレーの丸はとなりの背景の色より明るく見えます。
このように背景が変わっただけで本来の色は変化して見えます。
これを対比現象と言います。
対比現象には、主に4種類有ります。

明度対比

上のように明るさが変化して見えるものを明度対比と言います。
明るい色と暗い色の配色は、明るい色をより明るく見せ、暗い色をより暗く見せます。

例えば、髪色が黒だった場合肌色は本来の色より明るく見え、金髪や銀髪など明るくした場合は本来の肌より暗く見えるという現象がおきます。

彩度対比

色の鮮やかさを彩度と言います。
彩度が高い色はヴィヴィッドの色。原色です。
原色に白を加えるとどんどん元の色は失われていき、明るくなって明度は高くなりますが彩度は低くなります。(赤+白⇒ピンク)
また、原色に黒を加えると暗い色になり明度が下がりますが、彩度も低くなります。(赤+黒⇒焦げ茶)

くすんだ色とそれより鮮やかな色を配色すると、くすんだ色の隣りの鮮やかな色は、より鮮やかに見え、くすんだ色はその鮮やかな色によって、よりくすんで見えます。

上の黄色のコインは3色ですが、中心の色は、真ん中の彩度が低い色によってより鮮やかに見えます。もし真ん中の色がなければ2色で配色されたグレーとオレンジのコインの像は見えなくなってしまいますね。

つまり、くすんだ色を合わせた肌色は本来の色より鮮やかに見え、ビビッドな色を合わせた肌は本来よりくすんで見えることが有るということです。
鮮やかなリップを塗ってリップばかりが目立って肌がくすんで見えてしまったことはないでしょうか?

色相対比

周りの色によって、中の色みが変わって見える事があります。
高彩度のヴィヴィッドの色同士の場合、面積の小さい色は大きい色の影響を受け色味が変わって見えます。

上の黄緑の中の朱赤のビーンズは、本来の色より赤っぽく見えています。これは私たちの目が強い刺激から目を守るため、面積の大きい色の補色(色相環で反対の色)のベールを目にかけているために色みが変化して見える現象です。

パーソナルカラーでベースの色を間違えた場合、顔色が変化して見える事があるのはこのためです。

補色対比

補色とは色相環で真反対にある色をいいます。
例えば赤と緑青の色を同時に使うと、彩度が低い場合は気になりませんが、彩度が高いヴィヴィッドの色同士の配色は、どちらの色もきれいに見せる効果があります。

マグロの刺身にシソの葉を添えると美味しそうに見えるのはその効果を使っているためです。

上の矢印は紫の上の黄緑はそれほど気になりませんが黄色の矢印は長く見ていると目が疲れる感じがしませんか?それは黄色が有彩色では明度が一番高い明るい色だからでもありますが、青紫と黄色が補色の関係にある色だからです。
文字などはこの配色にすると、目がチカチカして、読みにくいことがあります。

同化現象

ネットや縞のように色を配色すると、対比現象とは反対に、入れた色によって中の色が同化してしまう現象です。
例えばフアンデーションを塗った肌、ストッキングをはいた肌を想像してください。
肌色はフアンデーションやストッキングの色と同化して綺麗に見えたり明るくみえたりしますね。
同化現象にも、3種類の同化があります。

明度の同化

明るい色のストライプやネットは入れられた色やかけられた色を明るくみせます。

例えば、にんにくの白いネットなどが、それにあたります。

彩度の同化

鮮やかな色のネットやストライプは、かけられた色や入れられた色を鮮やかにします。

オクラの緑色のネットなどがこれに相当します。
オクラを新鮮に見せますが、中身だけ取り出すと意外としおれていたりしてがっかりすることがありますよね。

色相の同化

オレンジ色のネットに入った玉ねぎはオレンジがかって見え、
黄色いネットに入った玉ねぎは黄みがかって見えるように、
かけたネットの色に中の色が同化して見える現象です。

色の白い方が間違って暗めのフアンデーションを塗るとフアンデーションが皮膚の細かい網目状の溝にに入り込んで、お肌を暗く見せてしまうのは同化現象によるものです。

パーソナルカラーと対比現象と同化現象の関係

パーソナルカラーでベースの色が判った場合、違うベースの色がお顔近くにあるとこのような現象の影響を受けて、お顔の色が変わって見えてしまいます。

多くの場合、対比現象と同化現象は同時に起きていることが多く、見え方も複雑に変わります。

例えば、ブルーベースの方が、イエローベースの色をお顔近くに置いた場合、黄みの色味でお肌が黄色っぽく見えたり、お風呂上がりのように赤みを帯びたりします。

逆に、イエローベースの方は、ブルーベースの色をお顔近くに持ってくると、顔色が悪くなり、元気がないような印象になります。

意外と気を付けなければならないのは、ストッキングの色味で、色味を間違えると遠目に見るとちぐはぐな印象になります。

まだ年齢が20代前半までぐらいの方は、それほどの違和感は感じにくいのですが、段々と影響が感じられるようになります。なるべく他人に良い印象を与えるために、こういう点を考慮して配色する事をお勧めします。