パーソナルカラーとは、その人の生まれもった身体の色（瞳、肌、唇などの色）と調和した色のこと。これは、全ての色のベースは黄と青で、それどれのベースの色同士は調和し、ベースの違う色同士は調和しないという配色理論と実証実験に基づいています。その人の肌の色もまた、ベースの色に合わせた色を配色することでいつまでも若々しく生き生きとした印象を人に与える事ができます。

日本カラリスト協会のパーソナルカラーでは、日本の四季になぞらえて「春」「夏」「秋」「冬」という４つのシーズン名をつけています。似合う色のグループが、どのシーズンであるかを診断するスタイルです。SNSや各メディアでも取り上げられ、「イエベ春」「ブルベ夏」というように、自分のイメージづくりに欠かせない要素として注目されています。

パーソナルカラーは、自分自身の魅力を最大限に引き出すために大切な要素です。自分で好きな色が似合う色とは限りません。以下に、パーソナルカラーの重要性・パーソナルカラーを知ることによるメリットをいくつかご紹介します。

パーソナルカラーは、個人のスタイルや個性を表現するために有力な手段です。自分に似合うカラーやスタイルを選ぶことで、自分の持っている魅力を最大限に活かし自己表現することができます。

最適なパーソナルカラーは、肌のトーンや表情を生き生きとみせる効果があります。自分に合ったカラーを身にまとうことで、より健康的で表情も明るく、気になるほうれい線やシミなどの印象を薄れさせ個人の持っている魅力を引き立てることができます。

人は、目からの情報を重視し、特に色は瞬間的に印象を決める要素と言えます。そこでもし間違った印象を相手に与えてしまうと損をしてしまうことになります。適切なパーソナルカラーを知って、第一印象を良くすれば、人からの応対も良くなり無駄に損をすることが無くなります。

パーソナルカラーを知ることで、自分に似合うカラーやスタイルを選ぶ際の迷いを減らすことができます。適切なカラーを把握すれば、効率的なショッピングやスタイリングが可能です。シーズンの中のカラーはどれも配色が可能です。適切なカラーと生地感・スタイルを覚えて買い物をすると、いつのまにかコーディネートの幅が広がります。

自分に似合うカラーを知り、それを取り入れることで、自信をもって自己表現することができるでしょう。自分が魅力的に感じることで、自信が高まり、他人とのコミュニケーションやパフォーマンスにも良い影響を与えます。

パーソナルカラーのシーズンは変わりません。なぜならパーソナルカラーは、生まれ持った個人の肌のトーンや髪の色、目の色などに基づいて決定されるからです。

ただし、年齢とともに個人の髪の色や肌のトーンが変化することはあります。たとえば、髪が白くなることや、肌のトーンが暗くなることなどが挙げられます。このような変化がある場合、自分に合うシーズンの中の色みも微妙に変わる可能性があります。色の明るさ強さを微妙に調節することをお勧めします。

パーソナルカラーが変化する要因はいくつか考えられます。主な要因は以下の4つです。

・髪の色の変化
・肌のトーンの変化
・目の色の変化
・健康状態の変化

それぞれの詳細を見ていきましょう。

ヘアカラーなどで髪の色を変えた時は、お化粧の色味や洋服のイメージを変えて髪色に合うよう工夫されていると思います。そのように髪の色が変化した場合、シーズンの中の似合う色も微妙に変わる可能性があります。たとえば、例えば、加齢によりグレイヘアになるなど、髪色の変化によって、適した色が異なってくることがあります。

年齢によって、肌色のトーンが変わることがあります。また、シミやくすみが増えたりする場合もあり、このような変化によって、配色に適した色を選び直すことが必要になってくる場合もあります。

年齢によって目の色が変化することがあります。加齢によってメラニン色素が減少し、色が抜けて明るくなる場合があるからです。白目の色も少しずつ変わって黒目とのコントラストが弱くなることもあるでしょう。目の色が変わることで、印象が和らかく変化して配色に適した色が変わる可能性もあります。

健康状態の変化もパーソナルカラーに影響を与える場合があります。たとえば、不健康な食生活だったり、寝不足でクマができたりしていると、肌の色味や顔全体の印象が暗くなりがちです。逆に健康的な食生活や、たっぷりの睡眠・休養をとっていれば、肌のツヤやハリが良くなり、顔色も明るくなるでしょう。そうした健康状態によっても、配色を変化させる必要ががあるかもしれません。

「以前は似合っていた服やアクセサリーが似合わなくなった」「好きだった色が最近は、なんとなくしっくりこない」そのようなときは、パーソナルカラー診断をお勧めします。また、今は手軽にウェブ診断や自己診断などがありますが、疑問に思われたお客様が良くご来店されます。例えばお部屋の照明器具によってもお顔の色は変化して見えてしまいます。そうしたことが思わぬ誤診につながることがあるのです。疑問に思われた時や、年齢による変化を感じた時には、パーソナルカラーの再診断が役立ちます。自己のイメージの「ぶれ」を整え、自己表現の幅を広げるうえで非常に重要です。

「年齢を重ねるにつれ、似合う色合いが変わった」というのは良く聞く話です。本当はそうではなく、若い時には、たとえ間違った色を選んだとしてもそれほど気にならずに着こなせているだけなのです。30代後半くらいになるとある時突然今までの色に疑問を感じてきます。でもパーソナルカラー診断で自分に本当に似合う色を知れば、いつの日も変わらず素敵な自分でいられます。年齢に合わせた色の選び方について、そのポイント3つ紹介していきます。

服やアクセサリーは似合うシーズンのイメージに合ったアクセサリー選びを知ることで解決できます。明るい色のものが似合う方が、年をとったからという理由で暗い色のものを選んだり、鮮やかな色は若い気がすると思い込んで、本当は鮮やかな色がお肌をきれいに見せるシーズンの方なのにくすんだ色の物を選んでしまうと、余計に年齢が高く見られてしまいます。本当に似合う明るさや鮮やかさの色を選ぶことで、上品さや洗練された印象を与えることができます。

年齢が上がるとともに、落ち着いたトーンの色を取り入れることが好まれます。日本人の多くの方がそのような考えをお持ちですし、街をあるいても黒、グレー、ネイビーブルー、白、ベージュを着られている方が多く見うけられます。でも誰でも同じ色が似合うわけではありません。トーンも年齢が上がったときであれば、より自分にあったトーンを選ばないと印象が薄くなってしまったり、元気がないように見られてしまいます。同じ色シーズンの方でも似合うトーンは違います。個人に合った適切なトーンを選びましょう。

年齢が上がると、それまでの経験や生き方がお顔に現れます。その経験値を活かす似合った色の選択で、上品で大人の印象を作り出しましょう。また、シーズンに合ったお似合いの配色方法を意識することで、魅力的なスタイリングを実現できます。

パーソナルカラーの再診断は、自己の変化や成長に合わせて魅力的なイメージを維持するために大切です。好みの色だけで配色をしてしまうと、自身のまだ見ぬ魅力に触れることができない可能性もあります。ファッションもカラーもバリエーションは無限大です。そこで、改めて見直したいパーソナルカラーの再診断のメリットをいくつか紹介していきます。

ヘアカラーやメイクにもパーソナルカラー配色は活かせることが出来ます。現在のお似合いのヘアースタイルやカラーを知ることで、自分に似合う色をトータルでコーディネートできます。年齢によってお似合いのヘアースタイルが変化するように、パーソナルカラーを再診断することで、“今の自身に似合う新たな色やスタイル”を見つけることができます。

自己のスタイルやファッションセンスも、時間とともに変化することがあると思います。新しいスタイルやトレンドに合わせたカラーを取り入れたい場合、パーソナルカラーの再診断が効果的です。自分自身に合ったカラーを再確認することで、より魅力的なスタイリングを実現できるでしょう。最近は「押し活」などをされている方もいらっしゃると思います。今まで着たことのない「押しの色」で自分に似合う色なども確認される方もいらっしゃいます。

人は成長し、変化していくものです。自己の成長に合わせて、パーソナルカラーもアップデートすることで、新たな表現の幅を広げることができます。成長した自分をより的確に表現するために、パーソナルカラーの再診断が効果的な場合があります。

年齢を重ねても自分に似合う色を身に着けることで、自分に自信をもつことができます。パーソナルカラーの再診断によって、自身の魅力を最大限に引き出し、個性をより際立たせることができるでしょう。

年齢によるパーソナルカラーの変化は、個人の特定の要素や状況によって異なるため、一概にはいえません。そのため、自身の変化には敏感になり、必要に応じてパーソナルカラーを見直すことが重要です。自分自身の魅力を最大限に引き出すために、年齢に合った最適なカラーやスタイルを探求してみましょう。

パーソナルカラーの再診断は、自己の変化や成長に合わせて魅力的なイメージを維持するために有効です。パーソナルカラリストやスタイリストのアドバイスを受けることで、自分自身の変化に合わせた最適な色合い・スタイルを見つけることができます。自己表現の向上や自信の向上に繋がるため、定期的な再診断がおすすめです。