パーソナルカラリストになるためには?検定の受験方法、受かった先に用意されている講座の目的別選択方法、仕事内容と収入について、またカラリストに向いている方とは?などを細かく解説。
監修:清水 充子
【取得資格】
パーソナルカラリスト1級認定講師/トータルカラリスト1級認定講師/色彩診断士/『カラースペース・ワム』パーソナルカラリストスペシャリストコース卒業/日本フラワーデザイナー協会1級(NFD)認定講師/プリザーブドフラワーデザイナー プリザーブドフラワー芸術協会(P.A.A.)1級認定講師/検定指導員
パーソナルカラリストとは
似合う色を身につけて、自分らしさを表現するためには、その人自身が持っている基本の色(肌、瞳、髪の色)から、ベースのカラー、にあう色、色の調子などの分析が大切です。この分析のプロフェッショナルがパーソナルカラリストです。
パーソナルカラリストの仕事内容
パーソナルカラリストの仕事は大きく分けて2つ。
講習と診断です。
どちらも、個人でやるものと、学校や企業からの依頼を受けてやるものの2種類に分類されます。商業施設やイベントの会場などでも診断が行われているのをみかけられた方も多いのではないかと思います。
パーソナルカラリスト協会に席をおけば、依頼を紹介してもらえることもあります。
またその配色原理を応用できる業界は幅広く、フアッション業界をはじめ、ヘアサロン、ブライダル、メイク、ネイル、ジュエリー、インテリアなどの分野にも及びます。
パーソナルカラー診断
お客様自身がお持ちの基本の色、肌、瞳、髪の色、質感などから、ベースの色が黄色であるか青であるかをドレープと言われる布をお顔の下にあてて、お客様と確認、診断します。
初めに使われるのは、テストカラーの7枚です。
ここでイエローベースかブルーベースかが決まります。
ベースの色がきまったら、そのベースの2つのシーズンの7枚のドレープで確認し、シーズンを決定します。ブルーベースであれば、サマーかウインター、イエローベースの場合はスプリングかオータムのどちらかに診断されます。
シーズンが決定後、各シーズンの30枚のドレープの中でお似合いの色を確認し、ベストカラーを決定致します。お似合いの色がどのくらいの明るさで、どのくらいの鮮やかさの色なのかがはっきりとわかります。
パーソナルカラー講習
学校ではパーソナルカラリスト検定の3級、2級、1級の教本に沿って授業をします。
また、企業のイベントや講座では、決められた時間内に決められた場所で、簡易的なパーソナルカラーの紹介講座や、配色の講座などを実施します。
パーソナルカラリスト検定
カラリスト検定は社団法人カラリスト協会主催で行われています。
3級では、色をどのようにして私たちは見ているのか?日本で使われてきた色とその歴史的背景、色の見え方や感情効果、色相環の成り立ちや配色の基礎、皮膚や髪の構造、パーソナルカラーついての基礎を学びます。
2級では、染料の種類や染め方、ヨーロッパの色の歴史と文化、混色の理論、照明の種類と見え方の変化、ファッション概論とイメージワード、ディスプレイの種類と効果、インテリアと色、パーソナルカラー別、ヘアカラー、メイク、ブライダルなどが学べます。
1級は、色彩理論の系譜で古代から色をどのようにとらえていたのか、アリストテレスから現代まで時系列で学びます。パーソナルカラーの色彩理論の基になっている色彩調和理論やパーソナルカラーの配色調和の応用、インテリアやテーブルコーディネートなどについても学ぶことができます。
試験概要
試験は7月、11月、2月の年3回行われています。
申し込みは団体と個人単位で
会場は全国9か所、Webで自宅受験も出来ます。
詳細は『一般社団法人日本カラリスト協会』のホームページをご覧ください。
『一般社団法人日本カラリスト協会』のホームページはこちらをクリック
資格を取るメリット
1級、2級を取得すると
日本カラリスト協会で開講されているされているセミナーを受ける事で【認定講師】【色彩診断士】の資格を取得する事が出来ます。
【認定講師・・・学校、企業等で講師業務ができます】
【色彩診断士・・パーソナルカラー診断業務ができます】
パーソナルカラリストに向いている人の特徴
小さい時から色が好きだった方、フアッションに興味のある方、人に似合う物を選ぶことに喜びを感じられる方はぴったりです。
検定試験を受けることも講座を受けることも、勉強させられているとは感じないで楽しみながら進めていけると思います。
仕事にするための方法
パーソナルカラーを仕事にするための選択肢と、その場合に受けておいた方がいい『一般社団法人日本カラリスト協会』の講座をご紹介します。
(注)2級まで取得された方は、受講ができますが、色彩診断士、認定講師の取得は1級合格後となります。なお、講座名は、2022年10月21日現在です。
イメージコンサルタントになる
イメージコンサルタントとは、お客様の職業・ライフスタイルに合わせて、ふさわしい服装、ヘアースタイル、メイク、カラーなどトータルにコーディネートができるプロフェッショナルなお仕事です。
【受けたほうがいい講座】
色感講座+色感指導員講座+色彩診断士講座Ⅰ+(任意)色彩診断士講座Ⅱ
+パーソナルカラリスト認定講師講座
サロンを開いて診断やスタイリングを提案
個人の持ち家の一部を使って診断やスタイリングを行う、または場所を賃りてサロンを構えることになります。
持ち家の場合は、賃貸料がかからないのでその分不安は少ないですが、生活感が出ないように維持すること、外からの目につきにくいため、集客に労力や広告が必要と言えるでしょう。
賃貸で部屋を借りている場合は、毎月の経費が必然的に発生するため、それなりの計画をしっかり立てたうえで、あるいは地盤を作る必要がありますし、その場所の環境のしっかりとした調査も必要になるでしょう。
【受けたほうがいい講座】
色感講座+色感指導者+色彩診断士講座Ⅰ+(任意)色彩診断士講座Ⅱ
企業や学校で教える講師になる
色に関する講座、パーソナルカラリスト検定対策授業を担当します。
依頼は協会を通してくる場合が多いです。それなりの信用がないと、急にやってくる可能性は少ないお仕事なので、協会に所属することは必要ではないかと思います。
【受けたほうがいい講座】
色感講座+色感指導者講座+パーソナルカラー認定講師講座
パーソナルカラリストの勤務時間・休日
基本的には自由です。
学校に勤務の場合は、学校のカリキュラムに合わせる、または相談して都合の良い日を相談することができると思います。。
企業からの依頼は、イベントの日にちなど講習会の日にちは固定で指定されると思います。
ご自宅や場所を借りて行う診断はご自分の都合によるものかクライアント様とご相談の上決めていかれます。
パーソナルカラリストの収入
個人それぞれ、値段設定も違いますし、集客度にも差がありますので一概には言えませんが
講師はその学校の規定によるものですが、通常高校で2000~3000円/時間程度、専門学校、短大では3000~4000円/時間程度のようです。
まとめ
準備に少し資金も期間もかかりますが、何でもそうだと思うのですが、SDGsを考慮に入れて、
いつまでも出来るお仕事なので、本物を目指して準備していかれる事をお勧めいたします。